六代目山口組直系組長を逮捕「わしは一心会の能塚じゃ、俺のこと知らんのか」などと名乗った上で、トクリュウのメンバーを集め「殺したれ」「絶対に逃がしたらあかんぞ

.2025年6月3日、大阪府警捜査4課は、大阪・ミナミで客引きをしていた20代男性に対し「殺したれ」などと脅迫を指示したとして、暴力行為等処罰法違反(集団的脅迫)の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組直系「一心会」会長・能塚恵容疑者(64)を含む5名を逮捕しました。

能塚容疑者らは、匿名・流動型犯罪グループ(いわゆる「トクリュウ」)のメンバーを集め、男性に対して脅迫を行ったとされています。

目 次

事件の概要

事件は2024年6月、大阪市中央区東心斎橋で発生しました。被害男性が客引きをしていた際に能塚容疑者から「この場所でキャッチするな」と文句を付けられ、「わしは一心会の能塚じゃ、俺のこと知らんのか」と脅迫を加えた上で、トクリュウの構成員に「殺したれ」「絶対に逃がしたらあかんぞ」と命じたとされています。幸いにも男性にけがなどはなかったようです。

暴力団が匿名型犯罪集団(トクリュウ)の用心棒か?

事件の背景には、暴力団とトクリュウのような匿名型犯罪集団との密接な関係が指摘されています。大阪府警は一心会がトクリュウに対する「用心棒」の役割を担っていた可能性があるとみて、両者の具体的な関係性について詳細に調べを進めているとのことです。

この構図は従来型の暴力団が警察の取り締まりの強化や社会的な非難を受けて直接的な活動を控える一方、新しい形態の犯罪グループを取り込み、その力を利用しつつ生き残りを図っている状況を浮き彫りにしています。

六代目山口組の直参組長自ら繁華街で陣頭指揮?

それにしても山口組の直参組長が「この場所でキャッチするな」みたいな啖呵を切ったという事実に驚きました。プラチナの大物親分自ら陣頭指揮をとるってことは、現場に出るタイプでしかもイケイケの親分だったんでしょうかね。

しかし、今回この事件を通じて、暴力団とトクリュウとの「裏社会」での力関係やその影響が表面化しました。既存のヤクザへの締め付けがキツイため、新種の犯罪組織トクリュウに流れているということですね。トクリュウがヤクザをやめた人の受け皿になっているんでしょうね。ヤクザをやめる人が増えていますので、流れ的には当然こうなりますわね。

「お前組抜けるならトクリュウやれやケツはもったるさかいに・・・」みたいな感じでしょうか。

それにしても六代目山口組ってトクリュウと関わるのは禁止だと思っていました。

能塚会長は2018年にも「わしは一心会の能塚じゃ、俺のこと知らんのか」と脅した罪で逮捕されているようです。若いころは神風連合という暴走族の総長だったとのことです。

山口組「直参」の用心棒にトクリュウ 脅迫容疑で5人逮捕―大阪府警

匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)と共謀し、路上で男性を脅したとして大阪府警捜査4課は3日、暴力行為処罰法違反(集団的脅迫)容疑で、特定抗争指定暴力団山口組一心会会長の能塚恵容疑者(64)=大津市大物=と同会組員、トクリュウメンバー3人の計5人を逮捕した。一心会とこのグループは互いに用心棒関係にあったという。

同課は、暴力団とトクリュウが結び付いているとみて実態解明を進める。

同課によると、能塚容疑者は「直参」と呼ばれる山口組直系団体のトップで、グループは数十人規模で大阪・ミナミを拠点に活動しているとみられる。

逮捕容疑は昨年6月7日深夜、大阪市中央区東心斎橋の路上で、20代男性を集団で囲み、脅迫するなどした疑い。

引用元:JIJI.com

山口組直系「一心会」会長・能塚恵容疑者経歴

前代未聞の逆盃「親」を「子」が見限る一心会組員の大半が離脱の過去

この会長さんは山口組分裂騒動が起きたとき、組のナンバー2である若頭から「もうオヤジにはもうついて行けませんわ・・・」と言われて幹部を筆頭に組員の大半に離脱されたそうです。それで会長は頭を丸めて山口組本家へ謝罪しに行きました。

山口組分裂3カ月 「オヤジについていけない」と三くだり半、進む直参の内部崩壊

全国最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂から、27日で3カ月が経過した。離脱派が結成した神戸山口組が勢力を拡大する一方、山口組では直系組織の一部で「内部崩壊」が確認されるなど、双方を取り巻く情勢に変化が起きつつある。抗争という最悪の事態はまだ勃発していないが、神戸山口組を一刻も早く暴力団対策法に基づき「指定暴力団」にしたい警察当局は、山口組が来年6月に再指定されるタイミングでの「ダブル指定」も視野に、情報収集活動をさらに加速させている。
前代未聞、「親」を「子」が見限る

「もう、オヤジにはついていけませんわ」

11月5日午後、大阪市中央区宗右衛門町にある山口組直系組織「一心会」事務所。山口組総本部での定例会から帰ってきた一心会の会長(55)は、集まった幹部らから突然の「三くだり半」を突きつけられた。

日本屈指の歓楽街・ミナミを拠点とする一心会は、3次団体などの下部組織を入れれば組員は計約100人。山口組の屋台骨を担う「直参(じきさん)」と呼ばれる2次団体の一つだ。

呆然とする会長をよそに、ナンバー2の若頭をはじめとする一心会の幹部らは、次々とその場を去った。結局、会長のもとに残ったのは数人。「(会長は)翌日、頭を丸めて神戸の総本部を訪れ、執行部に事の顛末を話して謝罪したらしい」。大阪府警の捜査幹部は、こう明かした。

引用元:産経新聞

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