住吉会系の暴力団武州伊勢野一家と香港マフィアが杯を交わす?異例の事態に警察が捜査

暴力団員である身分を隠してホテルに宿泊したとして、警視庁暴力団対策課は9日までに、詐欺の疑いで、指定暴力団「住吉会」の2次団体「二代目武州伊勢野一家」の総長・田島和幸容疑者(53)=埼玉県草加市青柳と、準暴力団「チャイニーズドラゴン」のメンバー・白井加次郎容疑者、白井宇太郎容疑者が逮捕されました。田島和幸容疑者に加え、住吉会・八代目波木一家総長補佐の松木秀美容疑者らも逮捕されました。

この盃儀式にはおよそ30人が参加・宿泊していて、松木秀美が媒酌人、白井宇太郎が後見人、白井加次郎が通訳を務めていて、チャイニーズドラゴン幹部が両者を仲介する様子が押収されたとのことです。

目 次

チャイニースドラゴンを介して外国マフィアと杯を交わす?

警視庁によると、両容疑者らは山梨県内のホテルの客室で香港マフィア「14K」のメンバーとされる複数の男らと会合を行い、杯を交わす儀礼を通じて住吉会と14Kとの間で組織間の同盟を約束したとみられます。白井容疑者は、準暴力団として長らく日本国内で活動する「チャイニーズドラゴン」との立場を利用し、14Kと住吉会を仲介した可能性があるとして、警察はその経緯を詳しく調べています。

逮捕容疑は2023年3月下旬、山梨県のホテルにおいて暴力団員であることを隠し、宿泊するなどした詐欺行為です。

日本のヤクザと香港マフィアが兄弟分となる?

この事件で日本の伝統的なヤクザ組織と外国のマフィアが同盟を結ぶという極めて異例のケースであることが明らかになりました。

こんな杯事があっていいのでしょうかね。裏の世界でもグローバズム化が進んでいるということですかね。

ヤクザの世界においては、長年のしきたりとして「一家単位」の個別的な結束が重んじられ、他組織との直接的な結びつきを持つことは慎重に行われてきた。特に外国勢力と公式に関係を結ぶことは前例が少なく、今回のようなケースは伝統的な価値観に明確に反する異例の動きです。

ヤクザもグローバリズムの波に飲み込まれたか?

背景にある要因としては、暴力団社会の弱体化と勢力の縮小に伴い、国際的な組織犯罪とのつながりを模索する動きが増加している可能性がある。とくに、14Kのような香港を拠点とする広域マフィアは、麻薬取引や金融詐欺、密輸など幅広い犯罪活動で知られており、資金面やリソースを強化する上で双方にメリットがあった可能性が指摘されています。

報道がおかしい

【独自】「暴力団員」を隠し宿泊疑い 指定暴力団「住吉会」2次団体総長の男ら5人逮捕 中国人マフィアとみられる男らと盃交わしたか 警視庁

暴力団員であることを隠し、山梨県内のホテルに宿泊したとして、指定暴力団「住吉会」傘下組織の幹部の男ら5人が逮捕されました。

捜査関係者によりますと、詐欺の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団「住吉会」の2次団体「二代目武州伊勢野一家」の総長・田島和幸容疑者(53)と、準暴力団「チャイニーズドラゴン」のメンバー・白井加次郎容疑者(51)ら男5人です。田島容疑者らはおととし3月、宿泊約款などで反社会的組織の宿泊を禁じている山梨県内のホテルに、暴力団員であることを隠し、宿泊した疑いがもたれています。

田島容疑者らはホテルのレストランを貸し切り、香港マフィア「14K」のメンバーとみられる複数人の男と組織としての連携を約束するいわゆる「盃を交わす」ための会合を行っていたとみられます。白井容疑者は去年9月、新型iPhoneを買い占めようとして別の転売グループとトラブルとなり、店の営業を妨害したとして逮捕されていました。その際に押収されたスマートフォンを解析した結果、盃を交わしている動画があり、今回の事件が発覚したということです。

引用元:TBSテレビ

少し調べてみると上の報道にある香港マフィア「14K」という組織は事実上存在しないという説があります。また「二代目武州伊勢野一家」の総長は田島和幸容疑者(53)となっていますが、YAKUZAWIKIによると総長は浜口和秀となっています。

二代目武州伊勢野一家 略歴

前身は大日本興行・濱野組。
伊勢野一家の系譜を探求し、「大日本興行・武州伊勢野一家」と改称。その後、「大日本興行」から独立し「伊勢野会」に改称。

2008年(平成20年)3月31日、埼玉県八潮市の「デニーズ八潮店」駐車場で、伊勢野会幹部である細野保と村田直人の2人が、右翼団体幹部4人とともに、六代目山口組・二代目小西一家・二代目堀政連合傘下の相談役である鈴木寛茂を刺殺。この事件を契機に「埼玉抗争」が勃発。

同年4月1日には、伊勢野会本部で車両4台が銃撃され、ガラス等が損壊。同日、埼玉県ふじみ野市にある住吉会・三角八代目本部事務所で幹部の鈴木敦嗣が銃撃され死亡。また、同日、過去に小西一家組員が居住していた埼玉県川口市の住宅にも銃弾が撃ち込まれる事件が発生した。同日に六代目山口組関東ブロック責任者と住吉会幹部が協議の場を持ち、翌4月2日には仲裁を交えた再度の協議が行われ、同日夕方に和解が成立。

この抗争で、小西一家の総長、若頭、組員40名以上が逮捕される事態となった。これを機に「武州伊勢野一家」に再度改称。

2022年(令和4年)8月17日、初代・濱野信春が肺ガンのため死去。同年、理事長の浜口和秀が二代目を継承。

黒社会香港三合会とは?

警視庁のホームページによると、香港三合会系列の組織が「14K」となっています。

 香港三合会(以下「三合会」という。)とは,17世紀に清朝の支配に抵抗するために生まれた政治的な団体が,その後,次第に変質して香港において売春,賭(と)博等を支配する犯罪組織になったものの総称である。現在,約3万人の構成員,大小約50の三合会が存在し,そのうち活動が活発な組織は「和勝和」,「新義安」,「14K」等,10~20組織といわれている。

組織の構成は,首領の下,個別の役割を帯びた幹部,構成員,準構成員がいる伝統的な構造(図1-19参照)から,首領の下に複数のグループリーダーがおり,その下に構成員,準構成員がいるといった単純で実利的なものに変化しつつあるといわれる。

引用元:警視庁

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