
北海道小樽海上保安部は30日、小樽沖でナマコを密漁したとして、指定暴力団・稲川会系の越路家一家に所属する「只石組」の幹部である山田貴明容疑者(33)=石狩市厚田区望来=を含む20代から30代の男性8人を、漁業法違反(特定水産動植物の採捕)の疑いで現行犯逮捕しました。
この事件を受けて、越路家一家の本部事務所が家宅捜索されました。山田容疑者ら8人は既に30日に起訴されています。この男性8人は共謀し、今月10日の午後8時55分から11時55分ごろにかけて、北海道の許可を得ることなく、約485.5キロのナマコを小樽市桃内沖合の海上で密漁した疑いが持たれています。
小樽海上保安部はこれまで、容疑者の自宅やナマコ買い受け業者、空気ボンベ充填業者などを家宅捜索しており、今後も余罪や共犯者の調査を引き続き進める方針です。
ナマコを490キロ密漁、漁業法違反罪で男8人起訴 札幌地検小樽支部
札幌地検小樽支部は30日、ナマコ約490キロを密漁したとして、漁業法違反の罪で、自称指定暴力団稲川会系組員の山田貴明容疑者(33)=札幌市東区、解体業の井上達哉容疑者(45)=同市白石区=ら男8人を起訴した。小樽海上保安部は今年に入ってから男らが密漁を繰り返していたとみて調べている。
起訴状によると、8人は共謀して5月10日、知事の許可や漁業権などがないのに、小樽市付近の海でナマコを採取したとしている。
小樽海保は11日に8人を現行犯逮捕。これまでに暴力団事務所やナマコ買い受け業者など、関係先十数カ所を家宅捜索した。
引用元:産経新聞