CFDとは?CFDとFX、株式投資の違い

CFD(Contract for Difference、差金決済取引)とFXや株取引との違いを解説させていただきます。

目 次

CFD(Contract for Difference、差金決済取引)とは?

まずはCFDとは?ということですが、金融商品の売買において、

実際に資産を保有せずに価格変動による差額のみをやり取りする取引のことです。

ですので、通常の株式投資のように株は保有できません。

CFDのメリット

  1. レバレッジ取引が可能少ない資金で大きな取引ができる(日本では最大5倍、海外ではそれ以上も可能)
  2. 売りから入ることができる株式のように買うだけでなく、価格が下がると予想した場合に売りから入って利益を狙える
  3. 取引対象が幅広い株価指数(例:日経225、ダウ平均)、個別株、商品(原油・金・プラチナなど)、債券、暗号資産(仮想通貨)など
  4. 短期トレードに適している価格変動の大きい市場でのデイトレードやスイングトレードに活用される。

CFDのリスク

  • レバレッジによるリスク → 少ない資金で大きな取引ができる分、損失も大きくなりやすい。
  • 価格変動のリスク → 予測と逆方向に動くと損失が発生。
  • スプレッド(買値と売値の差) → 取引コストとして考慮する必要がある。
  • 追加証拠金(追証) → 口座の資金が一定額を下回ると、追加で資金を入れる必要がある場合がある。

CFDと株式投資の違い

項目 CFD 株式投資
取引方法 差金決済(現物保有なし) 現物の売買
レバレッジ あり(最大5倍など) なし(信用取引は3.3倍)
売りからの取引 可能 信用取引なら可能
取引時間 24時間(銘柄による) 市場の取引時間のみ

CFDは短期トレード向きの取引方法ですが、リスク管理をしながら活用することが重要です。

CFDとFXの違い

項目 CFD(差金決済取引) FX(外国為替証拠金取引)
取引対象 株価指数、個別株、商品(原油・金など)、債券、仮想通貨など 通貨ペア(ドル円、ユーロドルなど)
売買の仕組み 買い・売りどちらでも取引可能 買い・売りどちらでも取引可能
レバレッジ 最大5倍(日本国内の場合) 最大25倍(日本国内の場合)
取引時間 銘柄によって異なる(例:日経225 CFDは8:45~翌6:00) 平日24時間取引可能
スプレッド 銘柄により異なる(広めのことが多い) 比較的狭い(流動性が高いため)
スワップポイント 一部の銘柄では発生 通貨ペアごとに発生

CFDとFXの主な違いのポイント

  1. 取引対象の違いFXは通貨ペアのみ(例:USD/JPY、EUR/USD)。
    • CFDは幅広い資産(株価指数・商品・債券・仮想通貨など)。
  2. レバレッジの違い日本国内ではFXは最大25倍CFDは最大5倍(海外ではさらに高いレバレッジも可能)。
  3. スワップポイントの違いFXはスワップポイント(金利差による利息)が発生し、スワップ狙いの長期運用も可能。
    • CFDではスワップが発生する場合と発生しない場合がある(商品CFDや株価指数CFDは、金利調整額が発生することも)。
  4. 取引時間の違いFXは平日24時間取引可能(為替市場が開いている間)。
    • CFDは銘柄によって異なる(例えば、日経225CFDは日本市場に合わせた時間帯、NYダウCFDは米国市場の時間帯)。
  5. スプレッド(取引コスト)の違いFXはスプレッドが狭い(流動性が高いため)。
    • CFDはスプレッドが広めのことが多い(銘柄による)。

どちらが向いている?

FXが向いている人

  • 通貨ペアの取引に興味がある
  • レバレッジを高く使いたい(国内最大25倍)
  • スワップポイントを狙った中長期投資をしたい

CFDが向いている人

  • 株価指数、商品(原油・金)など幅広い資産を取引したい
  • 株や原油、金などに投資したいが、現物を持たずに売買したい
  • 短期トレード(デイトレード・スイングトレード)をしたい

結論

👉 FXは通貨取引に特化、CFDは幅広い資産に投資可能!
👉 どちらもレバレッジを利用した差金決済取引なので、リスク管理が重要!

どちらを選ぶかは、投資対象と取引スタイルによります。

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