TBS系日曜劇場『VIVANT』とサンリオのコラボ商品に対し、中国メディアが批判を行い、それを受けてサンリオの中国法人が即座に謝罪およびコラボ停止を発表した件について、納得がいかないと感じる方は非常に多いのではないでしょうか。
たかがフィクションのエンターテインメント作品に対して過剰に敵視する中国側の姿勢と、その圧力に対してあまりにも易々と屈してしまったサンリオの対応には、大きな疑問が残ります。
1. フィクションに「右翼」のレッテルを貼る過剰反応の滑稽さ
まず言及すべきは、中国側(環球時報など)の極めて過剰で不寛容な反応です。
『VIVANT』は娯楽としてのエンターテインメントドラマであり、史実の歪曲を目的とした政治的宣伝工作などではありません。それを「日本の右翼と踊る」などと決めつけ、国家規模のメディアが社説で叩き立てる姿勢は、表現の自由やフィクションを楽しむカルチャーに対する理解があまりにも欠如しています。
架空の物語や作品に対して政治的な色眼鏡をかけ、自国のナショナリズムを煽る材料として利用するやり方は、国際社会から見れば過剰反応以外の何物でもありません。エンタメ作品にいちいち目くじらを立てて排除しようとする姿勢は、自国の器の狭さを露呈しているようなものです。
2. 批判された瞬間にひれ伏すサンリオの姿勢
中国側の過剰反応以上に失望を禁じ得ないのが、サンリオ側の毅然としない対応です。
「三麗鴎(上海)国際貿易」が声明を出し、即座に「深くおわびする」と謝罪して企画や宣伝を全面的に停止した判断は、ファンや作品関係者を軽視したと言わざるを得ません。
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表現やパートナーへのリスペクトの欠如 『VIVANT』という作品やその制作陣、そしてコラボを楽しみにしていた日中のファンの気持ちを置き去りにし、中国政府や国営メディアの顔色だけを最優先に窺った対応です。
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企業の姿勢としての疑問 事前のリスク管理やコンテンツに対する信念があれば、過剰な政治的言いがかりに対して「本コラボはエンターテインメント目的であり、政治的意図はない」と説明を尽くす余地もあったはずです。批判された瞬間に全面降伏し、謝罪動画や声明を出す姿は、ブランドとしての誇りや責任感を疑わせます。
ビジネス優先で失われる「ハローキティ」の価値
世界中で愛されている「ハローキティ」やサンリオのキャラクターたちは、本来国境を越えて人々を笑顔にするための存在です。しかし、巨大な中国市場でのビジネスを失うことを恐れるあまり、不当な政治的圧力に言われるがまま従うのであれば、そのキャラクターが持つ夢や価値すらも損なわれてしまいます。
中国側の不寛容なナショナリズムと、それに易々と屈してしまう日本企業の腰引けた姿勢。今回の騒動は、エンタメの自由と企業のあり方について、非常に後味の悪い課題を突きつける結果となりました。







